第98回全国高校野球選手権大会/スカウト総括

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    【進  路】 高校生/大学生  松井裕樹 大瀬良大地 吉田一将
    【球団別】 オリ 中日 楽天 東京 西武 阪神 千葉 横浜 福岡 巨人 日ハム 広島
    【17候補】 高・投高・野大・投大・野社・投社・野済・投済・野



こちらではプロスカウトによる2016年夏の甲子園総括をまとめています。
注目選手プロフィール 優勝校予想アンケート

 ■ 今大会ベストナイン プロスカウトは作新学院・今井を高評価(スポニチ) 15/8/21

 今大会出場選手の中から、プロのスカウト陣とスポニチによるベストナインをそれぞれ選出。プロは、152キロ右腕の作新学院・今井を高評価。スポニチは、その今井から準決勝で本塁打を放った明徳義塾の西村らを選んだ。
◇プロ選出◇          ◇スポニチ選出◇
 (投) 今井 達也(作新学院)   (投) 大西 健斗(北海高校)
 (捕) 古賀 優大(明徳義塾)   (捕) 大沢  翔(木更津総)
 (一) 西浦 颯大(明徳義2)   (一) 入江 大生(作新学院)
 (二) 有村 恒汰(常総学院)   (二) 鈴木 理央(東邦高校)
 (三) 安田 尚憲(履正社2)   (三) 広部 就平(秀岳館2)
 (遊) 松尾 大河(秀岳館高)   (遊) 山本 拳輝(作新学院)
 (外) 田城 飛翔(八学光星)   (外) 塩谷 洋樹(盛岡大付)
    西川 愛也(花咲徳2)      手束 海斗(鳴門高校)
    増田  珠(横浜高2)      西村  舜(明徳義塾)

 ■ プロで活躍できるのは?12球団スカウト「本当の評価」(東スポ) 16/8/18

【寺島成輝投手=履正社】
 多くのスカウトが大会ナンバーワンに推したMAX150キロ左腕。楽天の早川チーム統括本部副会長補佐は「高校だけでなく大学、社会人とすべてを入れても一番の逸材。技術はもちろん、頭の良さも際立っていて、自分の力をずっと温存しながら投球ができる。ここぞというところだけ力を入れている。そこにスライダー、カーブを織り交ぜたらプロの打者であってもそうは打たれないと思う」と大絶賛。中日・中田スカウト部長も「常に余力を残しているというか、目一杯投げなくても試合をつくれる。要所要所で力を入れたり抜いたりして、左であれだけバランスがいい投げ方をしているのは最大の魅力」とうなった。マイナス材料は、ほとんどない。広島・尾形スカウトは「課題としてはもう少しスピードが出れば」と言いながら「肩、ヒジの可動域が広くて、けがをしづらい。最近は左ではなかなか制球がいい投手がいない中、コントロールはいいし、自滅するタイプではない。しっかりゲームがつくれる」と評した。
【藤平尚真投手=横浜】
 185センチ、83キロのMAX152キロ右腕。オリックス・中川スカウトグループ長は「指のかかりがいいし、角度もあって球筋がいい真っすぐは今すぐにでも通用するプロレベル何より球持ちがいいし、バッターが差し込まれるから球速以上の速さを感じるのでは」と特A印をつけた。広島・苑田スカウト統括部長は「投げる以前に立っている時のバランス、雰囲気がいい。もちろん、体形のバランスも投げ方もいい」とし、広島・尾形スカウトも「元から身体能力が高い一番即戦力に近いという評価先発も後ろも両方できるタイプとしては菅野(巨人)に近い緩急が課題で、今でも十分だが、まだ伸びますよ」と断言した。
【高橋昂也投手=花咲徳栄】
 埼玉大会で37イニングで52三振を奪ったMAX152キロ左腕。広島・苑田スカウト統括部長は「左投手にしてはコントロールがいい。両サイドに投げ分けられるし、フォークも2種類投げ分けることができる。大きく伸ばしていけば、さらによくなる」と言い、楽天・早川副会長補佐は「杉内タイプ。左脚を軸にポンと回転して投げるきれいな投球フォーム」と分析した。しかしながら、プロで即通用するとの見方は多くない。中日・中田スカウト部長は「パワー型で直球は速いし、独特なスライダーの軌道でキレも抜群。持って生まれた才能を感じるが、好不調の波が激しいところがある」と弱点も指摘した。
【今井達也投手=作新学院】
 MAX152キロ右腕は初戦の尽誠学園戦で13奪三振の完封勝利をマークし、今大会でもっともスカウト陣の評価を上げた。「将来性抜群で今後は大きく伸びる素材。大会前はB評価だったが、Aに変わると思う」と巨人・山下スカウト部長が言えば、中日・中田スカウト部長は「天性の柔らかさというか、しなやかさを持っている。ひ弱さもあるが、キャッチボールを含めてパッとひと目見ていい投手だな、とほれぼれするような球を放る。スカウトというものは今井みたいなタイプが好きなんですよ」。広島・尾形スカウトは「これからの伸びしろでいったら一番フォームのバランスが素晴らしい。マエケン(ドジャース・前田)みたい」と話した。
【堀瑞輝投手=広島新庄】
 昨夏に続いて甲子園で力を発揮したMAX148キロ左腕は、高校の先輩、巨人・田口に続く逸材ともっぱらだ。ヤクルト・小川シニアディレクターは「もともと堀の評価は高かった。1回戦で(延長12回)177球を投げても球速が落ちないところを見るとスタミナもあるタイプ先発型だと思う。外角に決まる球がいい」。楽天・早川副会長補佐は「(中日の左腕)大野のような投手。負けん気が強くてコースを狙うとかじゃなくて、ストライクゾーンに『オラ!』って打てるものなら打ってみろという意気のある投球をする」とプロ向きの選手とみている。
【高田萌生投手=創志学園】
 MAX154キロ右腕は春のセンバツに続いて出場したが、初戦敗退。盛岡大付に11安打10失点と打ち込まれたが、この試合でも150キロ台を出しており、スカウト陣の高い評価は変わらない。中日・中田スカウト部長は「高田は松坂2世の呼び声もあるけど、私は桑田タイプとみているいい投げ方をしていてコンスタントに力を出せるし、ハート面もある」とマークしている。
【藤嶋健人投手=東邦】
 エースで4番で主将。投打の“二刀流”で注目を集めているが、スカウトの多くは投手としてよりも、打者として二重丸をつけている。1回戦の北陸戦では三塁打、本塁打、二塁打、さらに二塁打のサイクル超え。楽天の早川副会長補佐は「パンチ力があって、めちゃ振りするわけではないのに飛んでいく。1回戦では逆方向に本塁打。あれだけ飛ばせる打者はそうはいない」と褒めた。
【総評】
 野手では秀岳館の九鬼隆平捕手、花咲徳栄・岡崎大輔内野手と秀岳館・松尾大河内野手の名前も挙がったが、スカウトたちの目には総じて“投高打低”に映った模様。中日・中田スカウト部長は「いい投手は自分のスタイルを持っている。寺島にしても藤平にしても今、プロでやっている投手以上のものを出す可能性がある。どちらもドラフト1位でいかないと獲れない投手」とも言い切った。

 ■ プロスカウトが厳しく評価 夏の甲子園で株を上げたのは誰だ(日刊ゲンダイ) 16/8/18

 「甲子園で評価を上げたのは寺島今井だね」。ネット裏のスカウトが口を揃えてこう言った。楽天の早川副会長補佐が「変化球で空振りが取れるようになれば、1年目から10勝する可能性がある」と話せば、関西地区担当のオリックス谷口スカウトはこう言った。「横浜という強い相手に、初めて気持ちが入った投球を見た。課題といわれたスライダーのキレも良く、大舞台でもしっかり投げられることを証明した。初球に平気で135キロの抜いた速球を投げるなんて、相手が打ってこないのをわかっているかのよう。一球一球、考えて投げている。打者の観察力も高いのでしょう」。関西担当の中日米村スカウトも同意見だ。「初回から九回まで必死に投げる姿を見たことがなかった。強い相手にどんな投球をするか、実力を測る目安になると思ったが、まったく心配なかった。コース、高低とも間違いがないし、あの大舞台でマイペースで楽しんで投げていた。大学、社会人を含めて一番と思ってきたが、それを確信することができました」「変化球を投げる時に腕の振りが緩む」という技術面や、「味方がミスをしたときにイライラが表情に出る」という性格面を危惧する声はあるものの、秋のドラフトでは田中正義に続く目玉になりそう。「田中の右肩の状態次第では3~4球団が1位指名する可能性がある」とはパ球団の幹部だ。今夏、一気に評価を上げたのが今井。広島の苑田スカウト部長は「ビッグ3の寺島、藤平尚真、高橋昂也よりもいい。スピンがかかったキレのいい球で、球持ちも良い」と絶賛。セ球団の関東担当スカウトも「同じ右腕の藤平が剛速球なら、今井は快速球。真っすぐがピストルの弾のようにシューッと伸びていく。そのうえ右打者の外角低めへの制球もいい。投球時に頭がブレず、フォームも直すところがない線が細く、体力面に課題があるとはいえ、素材は間違いなく1位候補」と言う。1位候補の寺島と今井の2人は、1億円の契約金を手にしそうだ。一方で評価を落としたのは大会前、「高校ナンバーワン右腕」といわれた藤平だ。「ストレートの勢いと体つきの良さを見ても最高の素材」(DeNA吉田GM補佐)という評価もあったが、某球団の統括スカウトはこう言った。「力んだときに球がバラつく。上体に頼った投げ方になって、シュート回転する。東北戦でいきなり5連続三振を奪ったが、相手打者がボール球に手を出してのもの。高校生なら勢いで三振は取れるが、プロではそうはいかない。履正社戦は緊急登板だったとはいえ、指のかかりがイマイチだった。指先の感覚があまり良くないのかもしれない。打者として潰しが利く点を考慮しても外れ1位か2位じゃないか」。高橋に関しても辛口評が目立つ。セのスカウト幹部が言う。「予選で36イニング無失点と素晴らしい成績を残したけど、甲子園ではアレッて感じ。左で140キロ中盤の速球を投げてるのに、高校生相手に空振りが取れない。同じ左なら甲子園には出てないけど、150キロ近い速球を投げる古谷優人の方が潜在能力は上。彼は打撃もいいしね」。外れ1位か2位候補の藤平と高橋は、契約金が6000万~7000万円か。「左腕の山口裕次郎堀瑞輝3~4位候補。右腕の高田萌生はメンタルに課題があり、4位以下なら指名がありそう。藤嶋健人は成長が見られないし、打者として地元の中日が5位前後で指名するかどうか。ナイジェリア人の父を持つアドゥワ誠? スタミナはバツグンだし、話題性も含めて下位指名ならあるかもしれない」(前出のスカウト幹部)。野手は、捕手の九鬼隆平が目立つ程度だ。「フットワークがイマイチだが、捕手の絶対数が少ないし、父親は池田高校が86年センバツで優勝した時の捕手で、パナソニックのスタッフとして有名。4位までには消えるかな。遊撃手の元山飛優もセンスがあるので下位指名なら。清宮幸太郎(早実)ら2年生野手に逸材が揃っているから、野手は来年に期待だね」とは、セ球団の九州担当スカウトだ。

 ■ 巨人・山下スカウトが見た「BIG3」藤平・寺島・高橋(スポーツ報知) 16/8/14

 13日で全49校が登場した。今秋ドラフト候補や将来有望な逸材を巨人・山下スカウト部長に聞いた。今年は投手の当たり年だ。横浜・藤平尚真、履正社・寺島成輝、花咲徳栄・高橋昂也のBIG3は、即戦力に近い。高橋は本調子ではなかったけど、A評価は変わらない。これに並びかけたのが、作新学院・今井達也。球質は素晴らしい。体の線は細いけど、将来性を考えると、四天王と呼んでも過言ではない。木更津総合・早川隆久、広島新庄・堀瑞輝、創志学園・高田萌生も楽しみ。東邦・藤嶋健人はサイクル安打超えの打撃が見事。将来的には野手として見たい。投手に比べ、野手は例年になく素材が少なかった。その中で、捕手では秀岳館・九鬼隆平と明徳義塾・古賀優大が抜けている。内野手では秀岳館の遊撃・松尾大河、外野手では八戸学院光星・田城飛翔が目立った。

 ■ 49校出そろいスカウト評価 投手「Aランク5人、Bランク4人」(スポニチ) 16/8/14

 出場49校が、この日3試合目で出そろった。今大会の注目選手について、ネット裏で視察するスカウトに聞いた
 今大会は好投手が目立つ。横浜・藤平、履正社・寺島、花咲徳栄・高橋昂の「ビッグ3」を筆頭に、150キロ超えした作新学院・今井、創志学園・高田の両右腕の評価も高かった。巨人・山下哲治スカウト部長は「今年はAランク5人、Bランク4人。これだけ多いのは珍しい」と話し、オリックス・中川隆治アマスカウトグループ長は「今井は地方大会よりも評価が上がった」と大舞台での好投を評価した。一方、野手のドラフト候補は例年に比べ少ない。明徳義塾・古賀、秀岳館・九鬼が打てる捕手として名前が挙がり、八戸学院光星・田城、秀岳館・松尾は、守備力、走力が光る素材。2年生では履正社の大型三塁手・安田が来年の上位候補に挙がった。

 ■ スカウト地獄耳 150キロ超投手 初戦だけで4人(デイリースポーツ) 16/8/14

 初戦だけで史上初めて150キロ超の投手が4人も出た。巨人・山下スカウト部長は「投手に関しては例年以上。昨年から成長した選手も多い」と話す。履正社・寺島、横浜・藤平、花咲徳栄・高橋のBIG3に加え、評価を急上昇させたのが作新学院の今井。最速151キロの直球をコーナーに投げ分け、各球団の部長クラスは「1位もある」と断言。さらに木更津総合の早川に関して、あるスカウトは「ボールの質がいいし制球力がある。頭もいい現時点で高橋より上のレベル」と評価する。一方、野手では「もっと強いスイングができる」(DeNA・吉田スカウト部長)と花咲徳栄・岡崎、秀岳館・松尾の名前が挙がった。佐久長聖・元山も評価されており、候補の数、質ともにハイレベルな大会となった。

 ■ 【小川SDチェック】創志学園・高田、もっと直球で押してほしかった(SANSPO) 16/8/14

 今大会最速の152キロを計測した創志学園の右腕・高田(たかた)。センバツから好素材とみているが、捕手とのサイン交換が長いのが気になった。テンポが悪く、配球も変化球中心。もっと魅力のある直球で押す姿を見たかった。対照的に進学志向が強いと聞く木更津総合の左腕・早川は唐津商を2安打完封。センバツより、さらに投球術に磨きがかかり、制球力の高さを感じた。出場校が一巡し、視察は終了。今大会は注目投手の横浜・藤平、履正社・寺島が1回戦で前評判通りの投球を披露した。花咲徳栄・高橋昂は無失点で優勝した埼玉大会ほどの投球ではなかったが、最速151キロを計測した作新学院の右腕・今井が成長。野手では明徳の強肩捕手、古賀らが評価を上げた。

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最終更新日:2016-08-22(月)|全国大会 | コメント(0) Page Top↑


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